地理情報システム学会

第1回SIG-GISシンポジウム開催のご案内

本年8月、GIS学会のご承認のもと、地理空間情報標準調査会(The Special Interest Group on Geospatial Information Standards)が発足しました。
略してSIG-GISと称します。
そのキックオフミーティングとして、本年度のGIS学会学術研究発表大会において、第1回SIG-GISシンポジウムを、下記の通り開催します。
登壇者及び司会者は全員、SIG-GISのメンバーです。

期日:10月29日(日)14:10~15:50(100分)
会場:電気通信大学 〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1
部屋:A会場 新C棟2階C-203
アクセス:https://www.uec.ac.jp/about/profile/access/
GIS学会学術研究発表大会の企画セッションとして開催しますので、
SIG-GISシンポジウムのみの参加であれば、事前登録:不要、会費:無料、配信:無し

学術研究発表大会(下記URL参照)にも参加される場合は、別途登録と参加費がかかります。
大会URL:https://confit.atlas.jp/guide/event/gisa2023/top

プログラム
総合司会 太田守重(国際航業)
開会あいさつ 
村上広史(SIG-GIS代表、青山学院大学教授、元国土地理院長)

第1セッション 地理空間情報標準とその利用 司会 岡田泰征(国際航業)
「ISO/TC 211 における国際標準化の現状」笹川啓(ISO/TC 211国内幹事会長、国土地理院)
「地理空間情報を巡る国際標準化-EU Data Spaceの動向を中心して-」坂下哲也 ((一財)日本情報経済社会推進協会常務理事)
「地理空間情報標準と3D都市モデル標準製品仕様書との関係」黒川史子(アジア航測)

第2セッション 空間データ応用分野の展望と課題 司会 大伴真吾(朝日航洋)
「行政データ統合利用の展望と課題(仮題)」秋山祐樹(東京都市大学准教授)
「SIG-GIS活動におけるデータの統合利用検討の構想」太田守重(国際航業)
「自動車の走行を意識した道路上の局所座標の標準化案」鎌田高造 ((一財)デジタル道路地図協会理事長)

地理空間情報に関連する国際標準化は1990年代から本格化し、それ以来、汎用的かつ基本的な標準、応用分野に特化した標準、
そして、標準に準拠する各種の仕様などが整備されることにより、地理空間データの交換や共用が促進されてきました。
一方、例えばISO/TC 211が制定した地理空間情報の国際標準だけでも、2023年8月現在96編にのぼります。
このままでは、それらの関係が複雑化し、フォーマット、データ品質、そして用語定義の違いなどが原因となって、
異なる応用分野で作られたデータの共用や統合を行う際に、障害が起きることが危惧されます。この問題に取り組むためには、
標準同士の整合性向上が、データの共用性と存在価値の向上につながることを認識した上で、対策が立てられるべきではないでしょうか。
SIG-GISはそのような問題に取り組むことを目指しています。

是非、ご参加下さい。